【元店員が解説】ブックオフで本が5円買取になる理由と高く売るコツ
「この本、新品で買ったばかりなのに…たったの5円?」 そんな経験、ありませんか?
こんにちは、元ブックオフ店員のたぬきです。 今回は、実際に店舗で店長として働いていた経験から、なぜ本が5円で買い取られるのか?をわかりやすく解説していきます。
本が5円で買い取られる主な理由
① 焼け・汚れなど状態が悪い本
本来なら100円で買い取られるような本でも、日焼けやシミ、油汚れなどがあると、5円買取になってしまいます。
特に多いのが以下のような状態です:
- 背表紙や表紙の色あせ
- ポテチなど油のついた手で読んだ本
- タバコの臭い、カビなどのにおい
② 価値(需要)がない本
ブックオフでは、本に印字されているバーコードを専用の機械で読み取って価格を判断します。 以下のような本は「価値が低い」と判断され、5円になります。
- 打ち切りになった漫画
- 流行が過ぎた漫画(特に少女漫画)
- 数ヶ月以上前の月刊誌
打ち切りになった漫画は「人気がない=欲しい人がいない」という構図なので、どうしても安価になります。
また、意外かもしれませんが、新品で買ったばかりの本でも、需要がなかったり供給過多であれば即日持ち込んでも10円以下になることがあります。
例:『ONE PIECE』の前半巻などは、中古市場に大量に出回っているため、5円〜10円査定になることも。
③ 買取価格をつけて「また来てほしい」ため
売り物にならない状態の本でも、「また売りに来てくれるように」という意図で5円で買取することがあります。
実際に現場では:
- 何年も本棚に放置されていた埃まみれの本
- 湿気や変色で傷んだ本
などを持ってくるお客様も少なくありません。
そうした場合にはせっかく持って来ていただけのだから何点かは値段をつけて買い取ることがあります。
そうすることで、売りに来たお客さんが「お、値段がついた。じゃあ、あれも持ってこよう」と別の本などを売りに来てくれるかもしれないからです。
お客様との関係を大切にし、リピーターになってもらうための配慮なのです。
5円で買い取られた本の行き先は?
① 110円 or 220円で販売
5円で買い取られた本の多くは、以下のように販売されます:
- 漫画 → 110円コーナー
- ビジネス書・ムック本 → 110円または220円
ネット上で「5円で買い取られた本が1,000円で売られていた!」という声もありますが、通常の販売価格は110円〜220円程度です。
② 買取後すぐに廃棄
状態が良くても、人気がない or 売れそうにない本は、棚に出さずに廃棄されることもあります。
理由は:
- 売れない本で棚が埋まる
- 並べる作業に手間がかかる
という理由があるからです。
廃棄する本はバーコードを読み込んだ際に自動で判別されており、従業員が判断している訳ではありません。
逆に高く買い取られる本の特徴
① 発売されたばかりの本
新刊は常に需要があるため、買取価格も高めに設定されています。 読み終わったら早めに売るのが鉄則です。
② 話題になっている本(アニメ・映画化など)
過去には『寄生獣』『うしおととら』などがアニメ化をきっかけに買取価格が10円 → 100円以上に跳ね上がったこともあります。
③ 専門書
医学・法律・IT・資格試験など、専門性が高い本は流通量が少なく、欲しい人が限定的なため、相場が崩れにくいです。
④ 希少価値のある本
絶版・初版・限定版など、コレクター需要のある本は高く買い取られます。
ただし、ブックオフでは初版などは考慮されないため、メルカリや専門古書店での売却がおすすめです。
まとめ:5円買取になる本・高価買取になる本の違い
▼ 5円で買い取られる本
- 焼け・汚れなど状態が悪い本
- 需要(価値)がない本
- 買取価格をつけて「また売りに来てほしい」ため
▼ 高く売れる本
- 発売されたばかりの新刊
- アニメ化・映画化など話題の本
- 専門書・資格本
- 絶版や初版などプレミア付きの本
✅ 売るタイミングが大切!
特に「話題になった直後」や「新刊を読み終わってすぐ」は、高価買取のチャンスです。
うまく活用すれば、数倍の価格差が出ることもあります!
以上、元ブックオフ店員のたぬきが「本が5円買取になる理由」について解説しました。 この記事が、あなたの本を売るときの参考になれば嬉しいです。